御坂山塊 雪頭ヶ岳 (1335m) 2011年2月5日

所要時間 11:43 駐車余地−−11:52 堰堤−−12:23 1240m肩−−12:36 1300m鞍部−−12:42 雪頭ヶ岳−−12:50 1300m鞍部−−13:04 沢−−13:08 車道−−13:11 駐車余地

概要
 桑留尾川右岸の車道を堰堤手前まで進み、西の尾根を登って1240m肩から南にトラバースして1300m鞍部に至り山頂へ。全般に籔は皆無で鹿道は無数、鹿糞も無数。山頂は植林で展望なし。下山は東斜面を適当に下った


 金掘山の次は雪頭ヶ岳に向かう。この山は鬼ヶ岳から南に落ちる尾根上にあり地形図では登山道は無い。適当な尾根から登ればいいが、車で一番標高が稼げて山頂まで最短距離なのは桑留尾川沿いの車道だろう。ここから東斜面を上を目指して登れば山頂だが、尾根がはっきりしないので下りは方向に要注意だろう。

ここから出発 桑留尾川右岸の車道

 桑留尾川左岸沿いの車道には十二ヶ岳登山口の標識がありすぐに分かった。2番目の橋で右岸側に渡り最後の人家を越えてさらに奥に入ったが、舗装が切れた後は草ぼうぼうで車で入るのは躊躇する状況であり、人家付近では駐車よりは無く2番目の橋の近くの広場まで戻って歩くことにした。

舗装が終わると廃道っぽい 堰堤手前の車道終点
堰堤 堰堤右岸を越える踏跡。ロープあり
尾根に取り付く 鹿道あり

 コンクリートの溝の桑留尾川に沿って車道が上がり、舗装が切れてもまだ車道は続いて大きな堰堤の下で終わった。本来はここで左手の斜面を適当に登るのだが、目の前に顕著な尾根があると藪屋の習性でついつい尾根に取り付いてしまう。堰堤を越える踏跡があってフィックスロープが張られているが、こちらは鹿道を辿って上を目指す。予想通り付近は落葉樹林帯で藪は皆無、分厚い落ち葉で滑りやすいが藪が無いので好き勝手に登ることができる。

尾根を行く 自然林が続く
熊棚 熊の木登りの爪痕

 鹿道を適当に繋げて高度を上げていくと1箇所だけ熊棚の存在に気付いた。よく注意すればそれなりの数があると思うがずっと上を見ているわけではないから見落としも多いだろう。今回は枯葉が付いたままの枯れ枝が地面に数本落ちていたので気付いたのだった。幹には爪痕が僅かにに残っていた。

露岩っぽくなるがこの程度 1240m肩
1240m肩から南にトラバース開始 ここでも鹿道を利用

 地形図では1180〜1200mでガレマークが出ているが、尾根を歩いている限りでは小さな露岩はあったが支障はなかった。標高1240mで傾斜が緩んで肩が登場、ここで地形図を開いて場所を確認したら計画外の尾根を登っていることが判明。このまま素直に上を目指すと1420mくらいまで登ってしまうので南にトラバースすることにした。斜面は松の植林に自然林が混じった状態で藪は無く、傾斜もそれほど急ではないのでこれまた鹿道を利用させてもらい楽できた。

1300m鞍部が見えた 1300m鞍部から鬼ヶ岳方向
1300m鞍部から西側の谷を見る。リボンあり 1300m鞍部から雪頭ヶ岳方向

 谷地形を超えてなおも少し南に進み、そろそろいいだろうと適当に上を目指すと猪がやったのか地面のあちこちが掘り返されていた。そこがちょうど1300m鞍部直下で、ほぼロス無しで尾根に出ることができた。鞍部の西側にはピンクリボンが続いており、こちらから登ってきた人がいるようだ。

歩きやすい稜線が続く 雪頭ヶ岳山頂

 尾根の東側は松の植林、西側はカラマツの植林で、尾根上には僅かに踏跡のような筋も見られるがたぶん動物のものだろう。藪は皆無なので獣道の有無とは無関係に歩きやすい。緩やかに登ると小ぶりの4等三角点のある雪頭ヶ岳に到着。残念ながら布KUMOは無く標識類は皆無だった。おまけに樹林で展望も皆無。植林だからしかたない。

1300m鞍部から東へ下る 途中から南へトラバース
尾根に乗りさらに下る 尾根末端で植林帯に突入

 下山は1300m鞍部まで戻ってから真東よりやや南よりに斜面を適当に下っていった。どこも落ち葉に覆われて藪の無い斜面で歩きやすく、途中で自然林に切り替わった。この頃には尾根地形がはっきりしてきて少し南に移動して尾根に乗り、あとは下を目指した。

谷に出て下流目指す 間もなく車道
車道に出た 駐車余地に戻る

 傾斜が緩むと沢が登場、下流に向かうと人家(別荘?)の屋根が見え始め、左側に往路で尾根に取り付いた車道終点が現れた。なるほど、登りでは尾根がはっきりしないので下ってきたルートを辿るのは難しいなぁ。まあ、逆に言えば適当に上を目指せばどこも大差ないと言えるだろう。

 車道を下って車へ。ここでも人には会わなかった。

 

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